2012年3月28日水曜日


基本的な躾

ポイント
・犬は命令を人の言葉や表情、動作などを見て判断するので、
命令する言葉や動作は統一する事が重要です。
スワレにしても、「お座り」「シットゥ」など、言葉が変わると犬は混乱してしまいます。
犬の聞き取りやすい言葉で命令するようにしましょう。

 アイコンタクト

犬を躾る上で大切なのは、犬を飼い主に注目させる事です。
動物は相手と目を合わせる事を避けようとする本能があります。
犬も、最初は飼い主と目を合わせないようにしていますが、目を合わせる事で心が通じ合い、その後の関係もとっても良くなります。

先ず一日に数回、犬と目を合わせる(ア イコンタクト)ように、犬の興味を惹く物(おやつ)を飼い主の目の近くまで持っていきます。
犬としっかり目が合えば、大袈裟に褒めておやつをあげましょう。

主権はあくまでも飼い主に


ペットの鳥の品種もの

犬を散歩させていても、人が犬に引きずられているような光景を見掛けます。
引き綱を一杯張り、それでも犬はグングン飼い主を引っ張って振り回しています。
これは普段の生活の中でも、かなり犬が主導権を握っていると思われます。
「犬の要求を聞く」受け身の飼い主ではなく、犬に飼い主の要求や希望を実行させる「命令する」飼い主でなければいけません。
その為には、犬が何か要求した時は敢えて無視をして下さい。
そして、少し時間をおいてから要求を叶えてやります。
例えば、散歩を要求したときは直ぐに連れて出ないで、犬が要求を諦めた時に連れて出てやります。
「要求した」=「要求を聞いてくれた」と思わせては、後々犬� ��何に対しても要求し続けます。
「散歩の時間」=「散歩に行ける」、「食事の時間」=「食事ができる」と言うように、一定のルールを飼い主が守ってゆけば、犬はそれに従います。(犬やネコなどにも体内時計があるために、ある程度の時間は理解する事ができます。)

散歩のコースも犬が勝手に先へ行こうとするなら、飼い主は敢えて反対の方向へリードを引っ張ります。
犬に散歩のコースを決めさせてはいけません。
このように、何においても、主導権は飼い主が持つようにして下さい。
それでこそ、犬からみれば「頼りになるオーナー」として尊敬に値する存在と認めてくれるのですね。
犬の信頼を得られれば、後の躾はとてもスムーズに出来ますので、飼い主の方は頑張って主導権を握って下さいね♪

 スワレ(座れ)

■手による合図を使う方法


なぜ母犬は彼女の所有者を憎むのですか?

左側に犬を立たせ、頭を自分の方へ向かせて「スワレ!」と声を掛け、同時に左手の肘から先を上げる。
リードで首輪の後ろを引き下げ、左手の親指と人差し指を犬の腰骨の中心あたりに当ててそっと押し下げ、犬が腰を落としたら手を離し、犬が自分で座るように誘導する。
できたら直ぐに「ヨシ!」と声を掛け、お尻を軽くかいて褒めてやる。
5〜6回繰り返したら休憩して、首を軽くマッサージするように撫でてやったり、玩具で遊んでやる。
練習時間は休憩や遊びも含めて一回につき10分程度。
記憶が薄れないように1日に5〜6回行う。

 マテ(待て)

スワレが出来るようになったら、マテを教える。
命令するときは厳しく、褒める時は楽しそうに、口調にメリハリをつけると犬に飼い主の意図が伝わりやすくなる。
・向かい側に犬を座らせ、左手にリードを持って犬の喉に軽く力が加わる程度にリードを真上に引き上げ、「マテ!」と強い調子で声を掛ける。
同時にこの時、人と犬は向かい合う形になるので、飼い主は右の手のひらを犬の顔に向けてつきだし、目を合わせながら犬の顔の20〜30センチ手前で止める。
そのままの姿勢で「マテ!」と声を掛けながら腕の長さの分だけ後ろへ下がる。
五つ数えてから、「ヨシ!」と声を掛けて自由にさせる。
5〜6回続けて練習させたら休憩。
短いマッサージと遊びを挟んで練習を数 回繰り返す。
最初は短く、段々と距離を長くしてゆき、できたらそのつど褒めてやる。
姿勢を崩した時は、直ぐにリードを引いて「イケナイ!」と叱り、姿勢を戻させる。
叱るのが遅れると理解出来ないので、タイミングを外さないように気をつける。

 ツケ(付け)


人道的にスリープ状態にラットを配置する方法

・犬を左側に座らせ、自分の右足をポンポンと叩いて「アトヘツケ!(後へつけ)」と云って歩き出す。
先に犬が行こうとしたら、リードを軽く引いて「イケナイ!」と云い、「アトヘ!」と命令する。
次ぎに左足を叩いて「サァ、イコウ!」と云って歩き始める。
慣れてきたら歩調を変えてみるのも良い。
・ゆっくり歩く時は、口調も緩やかに「ユックリ」と声を掛け、速足の時は「サァ、急イデ!」とキビキビした口調で。
こうすることで、犬は人と歩く事がより楽しく、遊び感覚の中で飼い主に歩調を合わせる事を覚えてゆく。
飼い主が止まっても犬が歩こうとしたら、リードを軽く引いて真横に並ぶ形で犬を止める。

 イケナイ!(制止の時に使用する言葉。)

犬は好奇心がとても旺盛で、危険な物でも場所でもお構いなしにチャレンジする。
しかし、この「イケナイ!」と云う躾が不十分な為に事故などにより命を落とすケースも多い。
愛犬の長生きを願う為にも、この躾はとても重要である。


犬はその場でなければ、何がいけないのか理解出来ない。
叱るならその場で、厳しい口調で叱る
気をつけなければならないのが、昨日は許されて今日は許されない、或いは駄々をこねれば許して貰える、と言う特例を作らない事。
いけない事は、一貫していけないと云う姿勢を取らなければ、犬は混乱してしまう。
どうしても止めない場合の叱り方として、決して叩く必要は無い。
首の後ろたるんだ皮膚を多めにつ掴み、力を入れて少し捻りユックリと上へ引っ張りあげてみて、犬が止めたり上目使いで飼い主をみたり、耳を後ろに寝かせたりしたら「参りました。」と云う降参の合図だから、ゆっくりと手を離し、必ずそのまま首のマッサージに移る。
これは「 飼い主に嫌われたわけではない」事を犬に知らせて安心させる為である。
どんな場合でも、叱りっぱなしでは犬は不安になり、それが積み重なると、人間不信になって、躾をスムーズに行えないケースが出てくる。

 フセ!(伏せ!)

この命令も、犬が危険な事や場所へ行こうとするのを制止させる効果がある。
伏せの姿勢は、犬にとって相手に完全服従する事を示す姿勢で、不安や恐怖からこの姿勢をとる事を嫌がる犬も多いが、様々な危険から守ってやるためにも、是非マスターしておくと良い。

犬を左側に座らせ、右手に小さなご褒美の餌を隠して持つ。
左の手のひらを犬の肩に置いて、「フセ!」と声を掛け、肩に置いた左手に軽く力を入れながら、右手のひらを下にして、犬の頭の上から鼻先を通ってゆっくり下まで降ろす。
匂いにつられて犬の鼻が床近くまで下がってきたら、右手を前方に引き、伏せた姿勢になるように誘導する。
伏せた姿勢になった時、手のひらを開きご褒美を与える。
褒める時は、大げさ過ぎる程に褒めて� ��る事。


 ヨシ!

スワレ!やマテ!などの躾と共に、教えてやらなければならないのが、ヨシ!とコイ!である。
命令を与えて、そのままにしておくのではなく、命令を実行したのを確認した後、必ず『ヨシ!!』と大きな声で命令を解除し、『コイ!!』と云って傍へ来させる
その時に大切なのは、『良くできたね』と云っておおげさに褒めてやる。
この繰り返しで、犬は命令を実行すれば飼い主が喜んで褒めて貰える事を覚えてゆく。
コイ!の場合、最初はリードをつけて『コイ!』と良いながら軽くリードを引っ張る。
犬がある程度理解した頃には、リードを引っ張らずに犬が自発的に来るのを待つ。



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