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pagu1965さん
"対話の広場"(地域版)は、知事が県内各会場で県民の皆さんと意見交換をする場です。
西湘地域で様々な活動をされている方々の事例発表も交え、皆さんで地域の魅力を再発見し、明日の街づくりについて話しあっていただきました。
テーマ | マグネット西湘 ~地域の魅力をみんなで考えよう!~ | |
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日時 | 平成23年11月5日(土)15時から17時 | |
会場 | 県小田原合同庁舎 | |
内容 | 1 知事のあいさつ | |
2 事例発表 | (1)箱根寄木細工若手職人グループ「雑木囃子」代表 露木清高さん (2)富士箱根ゲストハウス代表(VISIT JAPAN 大使) 高橋正美さん | |
3 意見交換 | ||
4 知事によるまとめ | ||
参加者数 | 204名 |
ようこそいらっしゃいました。土曜日のこのような時間に、たくさんお集まりいただき、本当にありがとうございます。
今、各地で「対話の広場」を開催しています。今日はダブルヘッダーで、午前中は足柄上地域で開催し、2時間、どうすればマグネット、魅力にあふれた地域になるのか、率直な議論をしてきました。
こういう形で県民の皆さんと直接対話をする場を、私はとても大事にしています。討論が始まりますと、私が半分キャスターに戻って進行し、お答えいたしますので、何でも聞いてください。
「対話の広場」は、3種類あります。
一つは県庁で開催している「黒岩知事との"対話の広場"Live神奈川」。� ��インターネットで生中継し、県庁に来られない人も、ツイッターで参加できます。それを受けて、すぐに答えていくという形にしています。県政に対するアドバイスを頂いている私のブレーンの会議を「知恵袋会議」と言っていますが、この知恵袋会議で出たテーマを県民の皆さんにお諮りするという仕組みにしています。
第1回は「自殺」をテーマに開催しました。知恵袋会議のメンバーである柔道の山下泰裕さんから、「年間3万人もの自殺者が出ている日本はおかしい。神奈川から何とか変えていきましょう。『いのち輝くマグネット神奈川』を掲げている知事なのだから、これをテーマにすべきだ」と言われました。 その意見に同感し、自殺をテーマに議論しました。
いろいろ率直なご意見を頂いた中で、この ような意見がありました。「『こころの電話相談』というのがあります。自分が追い込まれたときに電話をして、助けを求めるための電話です。ただ、その電話が有料になっています」電話代ぐらい大したことではないのではないかと、思わず言いたくなるところでしたが、「今から死のうかと思っている時に、電話代はすごく高いハードルになっている」と聞いて、思い直しました。すぐに9月の補正予算の中で、「こころの電話相談」の無料化と増設を提案し、県議会に通していただきました。このように、実現できるものは、すぐに実現させます。
もう一つは、緊急で開催している「緊急開催!黒岩知事との対話の広場~かながわスマートエネルギー構想の実現に向けて~」です。皆さんご承知のとおり、私は選挙の時に、太 陽光発電を一気に普及させ、4年間でソーラーパネル200万戸分を設置すると言いました。その考えを、9月の県議会で、2020年までに自然エネルギーを年間電力消費量の20パーセントにするという「かながわスマートエネルギー構想」という形に変えて、改めてご提示しました。まだまだ理解しにくいというご批判もあるので、新しいエネルギー政策について2時間、徹底的に議論する対話の広場を用意しています。
そして、今日のこの場は、「黒岩知事との"対話の広場"(地域版)」と言いまして、県内7つの地域を回っている集会の一つです。
私は「いのち輝くマグネット神奈川」を実現したい。「マグネット神奈川」とは、磁石のように引きつける力を持った神奈川です。行ってみたい、住ん� �みたいと思わせる力を持つことが一番大事だと思っています。私はジャーナリスト時代から、ずっといろいろな講演会で、「マグネット地域を目指すべきだ」と言ってきました。
地域再生はとても大事だと思いますが、そのために道路や新幹線、橋を造ってくれという話が多い。また、博物館や美術館などのハコモノを造るというのも多い。
これらが本当に地域再生のために役に立っているのかを検証すると、逆になっていることが非常に多いと思います。新幹線が通り、駅や道路ができると、みんな吸い取られてしまう。ハコモノも、最初は人が来るが二度は来ない。これでは地域再生になりません。
地域再生とは、地域が魅力的になることです。地域の皆さんが、心を一つにして、こんな地域を目指そうという気 運が盛り上がらなければ、絶対駄目だと思います。
この「対話の広場(地域版)」では、それぞれの地域にどのようなマグネットの"タネ"があるのかを探して回ろうと思っています。今日はお二人の方に事例発表をしていただきます。ほかにもたくさんマグネットの"タネ"はあると思いますが、私の見るところ、このお二人はまさに西湘地域のマグネットの"タネ"です。お二人の発表の後、皆さんとともに、地域の活性化やマグネット力を高めるにはどうすべきかを議論していきたいと思います。
せっかくの機会ですから、新しいエネルギー政策について、少し説明させていただきます。
(1)震災直後の神奈川の状況
私は知事選への立候補を決めてから選挙ま� �のわずか8日間で政策をまとめました。3.11の直後、福島第一原発の事故による計画停電の実施中、選挙戦が始まりました。しかし、箱根にも、鎌倉にも、お客さんが全くいない。これは大変なことだと思いました。震災以降、外国人観光客も日本人も、いつ停電するか分からない状態では、落ち着いて温泉に入ってもいられない。もし、箱根の温泉街が夏まで持たずにつぶれたら、どうなるのか。神奈川の経済そのものが、大変な危機に直面していると思いました。
(2)神奈川からエネルギー革命を
夏の冷房需要の時期にまた計画停電を実施したら、これは大変なことになる。なんとかこの危機から早く脱しなければならないと考えたとき、太陽光発電ならすぐに電気を生むことができると思いました。ソーラーパネ ルを設置すれば、その家は電気を使うことができるのです。
太陽光発電を一気に普及させるには、どのようにしたらよいのか。私のブレーンに相談したところ、神奈川の世帯の半分ぐらいならできるだろうということで、「200万戸分」と言いました。それは確かにきちんと精査して積み上げた数字ではありませんが、自分の気持ちの中で、何とかしなければならないという思いが非常に強かった。周りから、数字なんか持ち出さないほうがいいとも言われました。
その後、「200万戸もどうやって設置するんだ」と言われるたびに、「神奈川からエネルギー革命を起こすんだ」と言ってきました。革命が起きると、技術はどんどん革新し、値段も安くなる。革命を見越して動き始めれば、新しい状況が生まれてくるという強気� �話をずっとしていました。
政府もすぐに同じようなことを言い始めました。菅前総理大臣がOECDの場で1,000万戸分を設置すると言い、国全体の大きな方針が出てきました。まさに、革命に火がついたという実感がありました。
選挙の時、太陽光発電と街で言っても、皆さんに伝わらなかった。だから、ソーラーパネルを持ち歩きました。ところが、今はソーラーパネルを知らない人はいないでしょう。朝から晩まで、テレビで太陽光発電のことを扱っている。家電量販店にも太陽光発電ののぼりが立っている。それぐらい、世の中が大きく動き始めた。
(3)かながわスマートエネルギー構想
私は今まで、新しくエネルギーを創る「創エネ」ということが、最も大事なことだと思っていました。しかし� �それだけではないということを学習しました。この夏、計画停電が実施されなかった最大の要因は「省エネ」でした。「省エネ」は、新しいエネルギーをつくるのと同じぐらいの効果があることを学びました。もう一つは「蓄エネ」です。太陽が出ているときは、ソーラーパネルの電気が使えますが、電気というものは生まれたときに使わなければ意味がない。それを蓄電池にためて、夜に使うことができれば、夜に発電しているのと同じことになります。それで、「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」を合わせたエネルギー政策が必要であると考えるようになりました。
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